夜明け前の最も暗いとき

技術的なやったことをメモするブログ

第一級無線陸上技術士の受験記

 平成30年度の第一級陸上無線技術士試験に合格し、免状(一陸技)を得ることができました。 私は前回の記事電気通信主任技術者(伝送交換)を持っていましたので、「無線工学の基礎 」と「無線工学A 」は免除となります。

問題集は以下のものを使用しました。

一陸技 無線従事者国家試験問題解答集(平成26年1月期~30年7月期)

一陸技 無線従事者国家試験問題解答集(平成26年1月期~30年7月期)

過去五年間の10回分が収録されているため分量としても申し分なく、おススメです。また、「無線工学B」の対策のため、今回は以下の参考書を購入しました。

第一級陸上無線技術士試験 やさしく学ぶ 無線工学B(改訂2版)

第一級陸上無線技術士試験 やさしく学ぶ 無線工学B(改訂2版)

試験対策のメインは問題集ですが、いきなり問題集をやってもどうやって解けばよいか分からないため事前に参考書に目を通すと良いです。一陸技は大学卒業程度を対象とする試験のため、ベクトル解析や微分積分電磁気学の知識が必要となりますが、問題を解くには高校レベルで対応できます。ベクトル解析や電磁気学についてより深く理解したい場合は次の教科書を使うとよいです。

基礎電磁気学

基礎電磁気学

ゼロから学ぶベクトル解析 (ゼロから学ぶシリーズ)

ゼロから学ぶベクトル解析 (ゼロから学ぶシリーズ)

ゼロから学ぶ微分積分

ゼロから学ぶ微分積分

無線工学Bの一問目に頻出するマクスウェル方程式の穴埋めは暗記で覚えることが定石ですが、ベクトル解析と電磁気学を知っていると数学と物理の関係性を理解でき、マクスウェル方程式が何を記述しているのか分かります。また、下記のサイトもかなり役立ちます。大学時代にはよく参考にさせて頂きました。

eman-physics.net

 法規については以下の参考書を使いました。上で挙げた問題集には法規の解説がほとんどないので、用語や考え方が分からないときにこの参考書を参照しました。

第一級陸上無線技術士試験 やさしく学ぶ 法規(改訂2版)

第一級陸上無線技術士試験 やさしく学ぶ 法規(改訂2版)

 勉強時間は二か月ほどです。無線工学Bは公式や考え方、用語など覚える必要があるので参考書を一読してから問題集に取り組みました。参考書は丸暗記するよりもなぜ公式がその形なのか、なぜその現象を扱うのかを考えながら覚えると忘れにくいです。また、全部覚えようとはせず、問題集で分からないところがあったら参考書のどこを見ればよいか分かる程度にします。参考書の次は問題集に取り組みました。最初は解き方が分からないことが多いので解説や参考書を見ながら解き方を覚えます。4~5回分ぐらい解くとだいぶ慣れてきます。問題集は試験前までに2周しました。

 法規については一か月前から取り組みました。問題集に取り組み、分からないことがあれば参考書を見る方法で試験前までに問題集を2周しました。

 試験は自己採点では両方とも80%ぐらい取れてました。先輩からも言われていたのですが、一陸技は過去問から出る割合が高いため過去問を完璧にこなせるようにという言葉の通りでした。

 

無線の資格を取ったのは良いですが、おそらく業務では使わないですね…。